2012年12月14日金曜日

お久しぶりです。

長い間、投稿をしておらず申し訳ございません。

実は、下記サイトにてブログを継続しております。
「JICA World Reporter」
http://worldreporter.jica.go.jp/

JICAが、青年海外協力隊に応募を考えてる人向けに設営しているサイトです。
公のブログですので個人的な事は掲載できませんが、活動内容を中心に執筆を
行っております。

ご連絡遅くなって申し訳ございません。
PNGに来て早くも9か月、時間が経つのは早いですが、残りの任期を精一杯頑張ろうと思います。
 

2012年7月25日水曜日

12週目:バイク貸与(7月23日)


バイクが使用可能になりました!!



私の住居は、ちょっとした丘の上にあります。そのため毎朝・毎夕の出勤時、最寄のバス亭まではちょっとした坂があり、暑い日差しの中、その坂を上り下りするのは結構きついです。それよりも問題なのが、その坂の人通りが少ない事。そのため、現地人には度々「この坂は犯罪者がよく出るから、一人であるいちゃダメ!!」とか「バスを使いなさい・オフィスに頼みなさい」と注意されます。現地の人に言われると、説得力がありますね。毎夕、ちょっと覚悟を決めて、警戒した目つきで早歩きで最後の坂を上っていた日々からサヨナラできます。



今まではどこかに移動するにしても、オフィスカーを使用したりバスを使用しておりましたが、これからは活動の幅が広がりそうです。バイクを使って個人行動をすることで、配属先を巻き込んだ活動ができにくくなるのでは??という懸念がありますが、待っていては全てが全く動きませんので、多少強引でも活動を進めていくのが大事だと思います。



しかし、こちらの人にとってバイクは見慣れないモノなのでしょうね。バイクで走行中、歩行者に何やら叫ばれたり、急にこちらに向かって走り込んで来たり、低速で走っている時に至っては、体を触ってきます。

11週目:選挙の開票期間につき(7月15日)




揉めに揉めている選挙ですが、投票については特に問題なく終了したようで(一部地域では色々と問題になっているようです)、開票期間に入っております。開票期間中、多くのオフィスの職員が開票・集計に駆り出されるため、業務が開店休業状態になってしまいます。私の勤務するオフィスも、何人かの職員が開票に参加、更に活動に必要不可欠なオフィスカーが故障…修理のための申請書もFinance部がお休みのため停止。お手上げの状態です。



 何かやりたくても、なかなか出来ない状態が続くと、精神的にも堪える事がありますね。オフィスの他の職員は、何も仕事ができないために来なくなった人がいたり、来ても特にできる事がないため、おしゃべりするという感じになってます。この状況を何か打開できるものはないか??と考える日々が続いておりますが、なかなか妙案は生まれません。

2012年7月17日火曜日

10週目:隊員総会(7月8日)


ネット環境があまり良くなく、停滞しておりました。



 2か月ぶりに首都のポートモレスビーに行っておりました。やはり首都はすごいですね。ウェワクでは3階以上の建物は見かけませんが、首都では高いビルディングが山ほど立ち並んでいます。車も人も段違いです。やはり首都は都会です。



 JICA-PNGでは年に2回ほど「隊員総会」があります。全国に配置されている隊員が一同に介し、報告会をしたり、集団講習や情報交換などを行います。今回は、配属になって1年前後の先輩方の中間報告を聞くことができました。村落開発普及員、理数科教師、同じ感染症対策の先輩の報告も聞くことができましたので、非常に参考になりました。もちろんですが、全てのコミュニケーションが日本語でできるのは嬉しかったですね。母国語の大切さを痛感します。



 異なる文化圏で生活・仕事をするには予想以上に多くの障害がある事を再認識する日々が続きます。言語だけでなく、仕事に対する考え方や時間の使い方など内面的な感覚も全てが異なります。それらを肌で感じながら、現地の人との交流が続きます。


2012年6月24日日曜日

8週目:PNGに来てから3か月(6月24日)


家近くの丘から、タウン側を見下ろす



 時間が経つのは早いものですね。パプアニューギニアに派遣されて約3か月が経ちます。任地のウェワクに住み始めて2か月です。日本はいま梅雨シーズンでしょうか。これから暑い夏がきますね!!かき氷のシーズンですね!! PNGは常夏です。


 ウェワクに赴任してからの2か月を振り返ると…

言葉もなかなか通じない中での初出勤、街を案内されて、色んな偉い人に会って、名前を全く覚える事ができずに、親しい同僚に後から「あの人の名前なんだっけ??」「どこで働いている人??何担当の人??」みたいな感じで日々を過ごしてました。でも少しずつ言葉のコミュニケーションが取れるようになって、関係者の顔も覚えてきて、停止していた活動も徐々に再開してきて、ちょっとずつではありますが、現在の環境に慣れてきております。もちろん、良い事ばかりではなく、嫌な思いをすることもありましたが、充実した導入期間になったのではないでしょうか。


 来週からは、国内の隊員が全員集まっての隊員総会があるため、首都に上京する予定です。同期のみんなと久々の再会です。バイクの安全講習なども同時開催のため、2週間ばかりウェワクを離れる事になります。

 帰ってきたら、活動に対して本格的に乗り出す事になります。

2012年6月19日火曜日

7週目:Sepik Ironman Race(6月16日)


先週末の日曜に任地ウェワクにて、一大イベントがありました。その名も「Sepik Iron Man Race」。名前から鉄人レース(1人で遠泳・サイクル・フルマラソンを行う超過酷レース)を想像したかと思いますが、実はそうではなく、4人一組になってランニング→スイム→自転車→ランニングの駅伝大会のようなものでした。



 幸い、スタート地点が家から近かったために、私もカメラを片手に早朝からレース観戦。さすがに近隣の住民も道に集まり、応援やら露店やら…盛大なお祭り状態でした。レース数日前まで参加チームを募っていたので、参加者集めに困っていると想像していたのですが…予想以上のチーム参加数(30チームくらい??)で大盛り上がり。一位のチームには多額の賞金が出るとあってか、先頭のチームは圧倒的な実力差で勝利!!かと思えば、既にあまりやる気のないチームまで…交通整備などもされておらず、           危なっかしい場面も度々あり。なんか「PNGだな」って雰囲気丸出しです。



 こちらでは、このようなイベントが時々あるみたいです。さすがにチームで出場のこのレースには参加できませんが、個人出場のマラソン大会などがあれば、ぜひ参加してみたいと思っております。

2012年6月11日月曜日

6週目:マラリアの治療薬(6月11日)



現地で問題になっている感染症の一つ「マラリア」。特に私の配属されたEast Sepik州はSepik川という大きな川が流れているため、他の地域よりもマラリアの問題が深刻なようです。そのため現地の人もマラリアに関しては敏感。っているか、とりあえず熱っぽっかったら「マラリアだ」という感じです。日本でいう「ちょっと風邪ひいたみたい」という感覚でしょうか。

病院の外来患者のデータを見ると、一番多いのはマラリアを訴えてくる患者になっています。しかし診断結果の1位はマラリアではありません。マラリアの検査結果を見ると、75%は陰性です。でも熱帯熱マラリアだったら、一刻を争う事態になるので、これくらい敏感に反応してくれている方がいいのかもしれませんね。


 このような事情があるため、マラリア治療薬が乱用されています。とりあえずマラリア薬飲んどけ、体調戻ったらすぐに服用を辞める…これではすぐにマラリアが耐性化しますよね。そんな背景があったようで、写真の新薬発売に至りました。しかし問題は、この新薬がRuralの末端まで届いているか?という事ですね。PNGで最大の弊害、インフラ問題はどんな場面でも影響を及ぼします。普段からRuralの医療格差は気になっておりましたので、現在、活動の一つに挟む事を画策しております。

2012年6月8日金曜日

挨拶


ふとした時に思います。

「ここは日本じゃなくて、パプアニューギニアなんだ」

日本とは全く異なる環境の中にいるのに、それを肌で実感するのは非常に難しい。物事の変化に対する実感は、自分が想像していた以上に小さいのかも知れません。

 それは(以前、養老孟司さん死の壁について書きましたが)現代人の一つの特徴かもしれませんし、単に僕がドライなだけかも知れません。



 日本ではあまり考えられない事ですが、こちらでは相手が顔見知りかどうかは関係なく、道行く人にあいさつをします。もちろん会う人会う人全員にする訳ではないですが、こっちが挨拶をすると、ちゃんとあいさつを返してくれます。



 「アピヌン!!」 「アピヌン!!



 時には、手のしぐさだけで挨拶が終わる事もありますが、僕はこのやり取りが結構好きです。お互いが笑顔になります。会話のキャッチボールの中で得られる笑顔とは少し違う、もっとささやかな笑顔。日本ではあまり感じた事のない感覚でした。
だから、この一瞬のやり取りの中で「ここは日本じゃないだなぁ」という事を実感できます。日本にいた時よりも、感覚が研ぎ澄まされているような気がします。研ぎ澄まして初めて、「肌で実感する」のかも知れません。

2012年6月4日月曜日

5週目:フルーツ!!(6月2日)


左がSmell Mango、右がCarrot Mango

 いつもは仕事の話題が多いので、今日は生活関連の話題より。

 海外で生活する一つの醍醐味は、日本では食べられないモノで出会える事ですよね。主食も違えば、調理方法を様々、そして日本では見たことがない野菜やフルーツに出会える事はとても楽しいです!! ご存じの通り、PNGは南国ですのでフルーツが非常に豊富です。バナナ、マンゴー、パパイヤ、スターフルーツ、シュガーフルーツなどなど市場を歩けば、たくさんのフルーツに出会えます。その他、サワーソープという果物や未知の木の実など、市場にはレアな食材が集まっています。毎日必ずフルーツを口にしてます。

 こちらには、(今のところ認識している中で)3種類のマンゴーがあるようです。それぞれ、形も色も匂いも味も違います!!今はマンゴーのシーズンらしく、市場では山のように売ってますし、仕事仲間や隣人から食べきれない程の差し入れまで頂いています。

 日本ではカットされた形でしか見たことなかったので、生で見たのは初めて。種がめちゃめちゃ大きい事も知りませんでした。僕のお気に入りは写真左のSmell Mangoですが、名前の通り、マンゴーの匂いが強烈です。しかも味が濃く、非常に甘い!!甘味料を使ったかのごとく、強烈な甘さを出してます。値段は平均40t15円)/個。一番のおすすめフルーツです。

これからの2年間は人生の中で、一番多くの果物を食べる時期になりそうです。

2012年5月27日日曜日

4週目 ちょっと遠征(5月27日)


選挙活動の一場面。シンシンショーを交え、まるでお祭りです。



East Sepik Province(州)は6つのDistrict(県)から構成されているのですが、今週は近隣のYangoru/Saussia Districtという所に行く機会がありました。県単位のHIV/AIDS対策グループのLaunchに招待されたためです。選挙活動も重なったため、尋常じゃない量の人が集まっておりました。しかも急遽、Toktokして欲しいと言われ、大勢の目の前で拙い英語とピジン語を披露する羽目に…

今まで国レベルの組織、Provinceレベルの組織はありましたが、県レベルの組織が作られたのは、この県は初めてのようです。周囲の県でも準備が整い次第、Launchされていくようです。多くの人の演説や組織の様子を見ると、HIV/AIDSに対して更に力を入れ始めている事を伺う事が出来、私としても機会があればStakeholderとして活動に関わりたいところですね。

 今回は近隣の県に日帰りで行きましたが、片道2時間弱でした。この州は非常に広いので、よりRuralエリアはどのような医療状況なのだろうか?と非常に考えさせられると共に、都市と地域の圧倒的な医療格差に気が遠くなる気持ちです。これに対しては、どんなアクションができるのでしょうか???

2012年5月26日土曜日

選挙を控え…(5月22日)


庭に生えている木を真下から。



 現在、PNGは選挙を控えております。先週末からPR期間が始まったためか、車にたくさんの人を載せて、町中を走り回ったり、集まって歌を歌ったりと、まるでお祭りのようなにぎわいです。外国人という立場から見ると、この事が治安悪化に繋がる可能性もあるため、複雑な気分です。

 選挙の影響は、思わぬ形で私の活動にも影響しました。現在、定期的にコンドームの配布活動を行っているのですが、ある配布エリアで一人の女性から配布活動に対しての猛抗議を受けました。もちろん全てを聞き取れた訳ではなく、後で同僚に話を聞くと…

「コンドームの配布活動が売春を促進させる!!特にこの選挙期間中は、地方からたくさんの人がくるため、なおさらだ!!

更に深く言うと、実際にそのような実態があるかは分からない。抗議した女性も予想の範疇で話をしており、周りの住人はあまり共感していない様子でした。

コンドームの有無に関係なく、そのようなやり取りが行われていると思うのですが(むしろそのような産業があるため、より重要なのでは…)、活動地域の社会事情を伺えた一場面でした。

2012年5月22日火曜日

3週目:活動について(5月19日)


左の部屋が私の家になります。



 以前にも記載しましたが、私の職種は感染症対策です。と言っても、その活動内容は任地によって大きく異なります。私と同じタイミングで派遣された感染症対策では…ホンジュラスではシャーガス病対策、バングラデシュではEPI(予防接種)のフォローアップなどなど。。。ちなみに私の任地では、HIV/AIDSMalariaFilariasisTuberculosis対策の活動が求められております。といっても全ての対策が出来るわけではないので、基本的には、本人のやりたい活動を中心に活動計画を立てていくという事が求められます。受け入れ側も、「あなたが注力したいのはどれ?」という風に聞いてくれます。

 さて、では私はどの部分に活動拠点を置いていくべきか?という事ですが、まずは後任として、先輩隊員の行ってきた活動を継続実施するところから入っていく予定です。各先輩方が2年間掛けて作ってきた活動ですし、現地の人の医療問題改善につながっている事は間違いないので、まずは継続から活動を進めていきます。その中で、自分の気づきや自分のできる範囲で、活動を拡げていきたいと思います。

 という事で、今週は初代の方から始まった、コンドームの無料配布を再開しました。週に2回、町中も巡回して、各拠点のCondom Dispenserへの補充、Police Baseへの配布。前任の方の帰国から私の派遣まで、3か月近くBlankがあったのですが、どうやらその期間は、配布活動すら停止していたような雰囲気です…また、Secondary SchoolでのHIV/AIDS啓発活動のために、学校にApplyを実施。まだまだ英語・ピジン語ともコミュニケーションには不安があるので、同僚の方のサポートを受けながらの、活動スタートになります。



 現在、空いた時間を利用して、政府が出しているNational Health Plan2011-2020)を読んでいるのですが、この国の一番の問題点は、地方の医療アクセスの脆弱性です。PNGはインフラ自体が進んでいないため、この問題は簡単に解決できる問題ではないですが、2年の期間に、少しでも状況を改善できるアイデア・アクションを実施できればと思っております。このNational Health Planを読んでの発見はたくさんありますので、追って記載していきます。

2週目:周囲の環境について(5月12日)


家の敷地内は犬がいっぱいです。



 現在はまだバイクを貸与させていないため、しばらくは歩き・バスなどを用いて、オフィスまで通う事になります。オフィスはWewak General Hospitalの近くにあり、家からは車で5分程度と比較的近くにあります。そのため、(運動も兼ねて)歩いての通勤を試みたのですが、オフィスに着くまでに「この道は危ないから歩いてはダメだ!!」と現地の人に声をかけられる…現地の人が言うのであれば、間違いないです。オフィスの人からも、「危険だから、この道は歩いてはダメだ、あの道も危ない!!」などなど。ウェワクはPNGの中でも格別の場所だと聞いていましたが、予想以上のようです。という事で今のところ、オフィスのドライバーさんに乗せてもらう日々が続いております。

 今週も先週に引き続き、Division of Health関連の部署へのあいさつ回りが中心でした。自分のオフィスに戻っても、特に目立った活動は出来ないため、前任の方の資料や同僚の人とのToktokで言語力の向上に努める日々です。Division of Health in Wewakは、私で3代目の派遣になるのですが、前任の方々のお蔭もあり、JOCVに対する対応は非常に好意的です。受け入れ態勢や受け入れ態度が良くないJOCVの苦労話も聞きますが、僕はどうやらラッキーのようです!!

1週目:初出勤(5月5日)


飛行機内から撮影



 任地であるウェワクに赴任して、最初の1週間が終了しました。月曜にウェワクに移動、火曜に初出勤ということで、直接のボスである人に街の紹介と施設、オフィスの紹介をしてもらいました。いきなりたくさんの人や施設の情報が入ってきたため、パニックに陥ってます。顔と名前をはっきりさせるにも時間がかかりそう…火曜は何やかんやで終わり、さて翌日は!!雨天のため、お休み。木曜・金曜は、ウェワクの偉い方が亡くなったため、臨時のお休み…初出勤の後、いきなり3連休!!

 これがPNGタイムなんだと、いきなり軽いカルチャーショックを受けてます。しかし、その期間を利用して、部屋の整頓だったり、家の周囲の散策を行う事が出来、結果的には良かったのかもしれません。こちらでは、物事の進むスピードがゆっくりですので、僕自身も焦らず、一歩一歩進んでいきたいと思います。

2012年4月27日金曜日

語学研修終了です!!(4月25日)


ホテルオーナーの二男のPatric君。非常にやんちゃでした。

 およそ3週間にわたるマウントハーゲンでの語学研修もようやく終わりです。ハーゲンは治安が良くない方だと言われてますが、ホテル内は非常に安全で、スタッフの方も非常に良い人ばかりでした。この研修に携わって下さった方に感謝感激です。

 ピジン語の学習は、驚きと困惑の連続でしたが、少しだけの会話ならできるようになったのではないかと思います。これからは任地に行って、肌で感じながら学習していくことになります。この研修を通して、やはり言語コミュニケーションの重要性を再認識しました。どんな活動をするに当たっても、やはり言葉の壁は大きいです。自分の気持ちをうまく表現できない歯痒さを多々感じ、その度に後悔する日々が続きましたが、それが学習へのモチベーションに繋がることも確かです。

 1月の訓練から今まで一緒だった同期のみんなとも30日にはお別れです。少し心細いですが、やっとスタートラインに立つ事を再度認識し、気持ちを切り替えて、活動に取り組んで行きたいと思います!!

PNG文化体験③~Full Day Trip~(4月22日)


Masarai登場!!

Masarai退治で勝利のポーズ

 今日は、研修先から車で2時間弱にある村にて、3つの劇を鑑賞しました。多様な民族にはそれぞれと文化があるため、その内のいくつかを劇を通して学ぶためです。行くまでの道のりは道路が何か所も壊れていたり、大きなトラックが横転してたり…

 写真は劇①の一場面です。この地域では昔から、Masaraiと呼ばれるDevil的なモノが存在しています。このMasaraiによって、家族を殺されたり、子供を連れていかれたりしてしまいます。劇は、連れて行かれた子供を助けるために、Masaraiの弱点である尻尾をみんなで引っ張って倒すというモノでした。

 日本でも、お化けや幽霊、妖怪の言い伝えがあるのと同様に、PNGでもMasaraiのような存在がたくさんあるのかもしれません。



有名なマッドマン

死者を連れていく

 次の劇はマッドマンに関するものでした。劇の内容は、盗みを働いたために殺されてしまった子供がマッドマンに連れて行かれるという内容でした。あっという間に終わってしまったため、深く理解できずに終わってしまったのですが、マッドマンは死者を死後の世界に連れて行く使者のような役割を果たしているものなのだと思います。ちなみに、マッドマンの被り物は一つ一つ手作りで、顔も少しづつ違います。

公衆衛生についての考え方(4月20日)


雨季も終わりでしょうか。雨が減りました

 こちらの学校の生徒との話の中で、学校科目のひとつに「Health」というモノがあることを知りました。あまり深くは教えてもらっていないのですが…「食事の後は歯磨きをしましょう」とか「トイレの後は手を洗いましょう」といった内容です。毎学年継続的に学習していく科目というよりは、短期間で終わる科目のような感じでしたが、PNGにも衛生に関する基礎的な学習があることには驚きました。

 しかし、それらの教育がどれだけ浸透しているかは分かりません。日本人でも、かなり細かい人でないと「帰宅後は手洗い・うがい」はしていないと思います。少なくとも僕は、あまり注意をしていませんでした。日本では基本的な衛生環境があまりにも良いので、感染症には繋がらないですが…
街を見渡すと汚水の水溜りの近くで子供が遊んでたり、ゴミが散乱していたり…もちろん子供の栄養価も低いと思いますので、これが感染症のパンデミックに繋がる可能性はあると思います。などなど考えていたら途方にくれるのですが、いつの日かこのような衛生面の改善をする仕事に就けたらと思う日々です。

宗教について(4月19日)


これ、蜘蛛です。驚きです…

 海外から見ると、日本という国は非常に特異な国である事を実感させられます。その一つが宗教です。ご存じの通り、日本には「これだ!!」という宗教がございません(と自分では思っております)。生活する中で、宗教に関する話題が出る事は少ないですし、むしろ「宗教」という言葉がNegativeなイメージを持つ事も少なくありません。そのため、僕自身も宗教に対する免疫?はゼロでした。つまり、「日本ではどんな宗教を信仰しているんだ?」と聞かれても、明確な回答は…

 PNGはほとんどの人がキリスト教を信仰してらっしゃって、ラジオでは多くの言葉が流れ、毎週日曜の朝はみんなで教会に集まって、お祈りをします。敬虔な方を多くいらっしゃって、そのような方は非常に真面目な生活をしてらっしゃいます。

 私自身、宗教に関して何かに傾倒している訳ではないですが、昔から非常に興味をひかれるトピックの一つではありました。なぜこれ程多くの人が信仰をしてらっしゃるのか、その方たちの日常や考え方にどのような変化をもたらしているのか、そして…一部地域では争いの種になっている事も否定できないと思います。信仰は人生の拠所となるモノであると思っているのですが、それが争いに繋がるのはどうしてか…

 深いテーマですので、簡単に自分の中で納得のいく内容ではありませんが、2年かけてじっくりと答えを導きだしたいと思います。

ステイ終了(4月18日)


お世話になったJohnさん一家

 23日のVillageStayもアッという間に終わりました。短い期間ではありましたが、日本では味わえないような様々な体験をさせてもらえました。電気が通ってなく、限られた水の中で、それでも日々をとても幸せそうに過ごしている事が印象的です。
 「日本はすごい。パプアニューギニアもいつか日本のような先進国になりたい」とJohnさんはおっしゃっておりました。私は無理して援助の必要はないんじゃないか?、とふと思ってしまいましたが、PNGにも近代化の波は迫っているし、それに翻弄されている人がいるのは確か。また医療アクセスが非常に悪い事などを考えると、やはりこちらの方々のために、僕が何かしたい!!という気持ちになりました。

~Village Stay~晩御飯


Johnさん宅では藁を敷いた地面でご飯を頂きました。

 Village Stayの最終日、晩御飯は「お別れの夜だから、パーティーだ!!」という事で、Kakaruku(ニワトリ)をまる一匹使って、盛大なごちそうを作って頂けました。ニワトリをさばく際に、「写真撮らなくていいか?」と聞かれてしまい、「やめときます…」と断ってしまいました。動物が大好きな性格が祟って、ニワトリを殺す場面を躊躇してしまったんですが、今考えると、これから召し上がるのだから、嫌でも見ておくべきだったなと後悔しております…

 写真は、そのニワトリを使った最後の晩餐ですが、食事量が尋常じゃありません。巨大鍋のボトムにpotatoを敷き、その上にkumu(葉野菜の総称)とkaukau、その上にkakarukuを載せて、一番最後にbananaの葉を被せて、蒸し焼きにする。シンプルな味付けで非常に美味しいのですが…potato数個とkakaruku数切れでお腹いっぱいです。しかし、こちらの人はよく食べます。Lindaちゃんですら、僕よりも食べます。

 食事について伺うと、「朝と昼は少量しか食べない。代わりに晩御飯をたくさん食べる!!」のだそうです。それにしても、良く食べる方々でした…

~Village Stay~ 日曜学校とHausLotu


教会内風景

 ホストのJohnさんは敬虔なキリスト教徒の方で、Stay中に丁度日曜を迎えたので、一緒に教会に同行させていただきました。教会のお祈りの前に、写真のように日曜学校が開かれており(Johnさんが聖歌を歌って、聖書を読み聞かせる)、近くに住むたくさんの子供たちが集まっておりました。やっぱり外国人は珍しいのでしょう。Johnさんの歌を聞かずに、こっちに視線をくれます(Johnさんスミマセン…)日曜学校の後は、お祈りという事で、引き続きJohnさんの歌と牧師さんのお言葉があり、日曜朝のお祈り終了。日曜学校やお祈り中の様子から、色々と感じる事もあり非常に良い体験になりました。

 さて、子供たちの姿を見て思った事ですが、裸足の子供が多い、そしてお世辞にも綺麗とは言えない服、怪我に関しては治療せず、放っておきっぱなしが基本でした。お互いに髪を触りあい、虫を見つけては殺す姿も見られ、やはり、日本とは衛生的な面で、比較にならない差があることを実感しました。しかし、子供たちの笑顔はどこでもかわいいもので、「この子たちを病気から守るために活動するんだ」と再認識させられました。

~Village Stay~  豚の重要性


多くの家庭が豚を飼育しています

 PNGでは昔から豚がお金と同じくらい重要な商業物として扱われてきました。

 例えば、村での何かのお祝いや記念日、誰かの結婚式などでは、豚を使って盛大なお祭りを開きます。また、村々でのやり取りの道具としても使われてきています。貨幣経済が浸透していなかった頃に、富の象徴として扱われてきたのだと思います。PNGには大きな陸上動物は住んでいないため、山地にすむ人にとっては、貴重なタンパク源だったのかもしれません。その経緯があるため、現在でも多くの家庭が豚の飼育を行っております。

 私が宿泊させてもらったJohnさん家でも、大人3匹、子豚5匹を飼っていました。現在での豚の使い道を伺うと、「昨年のクリスマスの時に、大人の豚一匹を使って、たくさんの人を呼んで、パーティーを開いた」とのこと。その他、結婚の時に男性側から女性側に豚が送られたり、もちろん現金収入のひとつとしても使われております。(子豚だと100250キナ、大人だと1000キナ!!)財産みたいなモノですね。

PNG文化体験②~Village Stay~(4月14日~16日)


stay先のお家

 上記の期間、23日で農村地域での生活を体験するプログラムとして「Village Stay」が行われました。研修先からバスと徒歩で2時間ちょっと…到着先はかなりの山奥で、もちろん電気は通っておりません。農業を中心に自給自足をしながら、太陽の光に従って生活している方たちです。

 Stay先のJohnさん一家は旦那さんと奥さん(Lucyさん)、11歳の女の子(Lindaちゃん)の3人暮らしでした。その中に全く見ず知らずの僕が突然泊まることになるのは、ちょっと衝撃です。

 高地に位置しているため、朝は雲の中にいるように霧が濃く、午後の天気は変わりやすい。南国にいるとは思えないくらい朝と夜は涼しく、しかし日差しが出ると暑い…冷蔵庫などはもちろんないので、その日の食事はその日か前日に収穫してきたものを調理して食べる。主食のkaukau(サツマイモ)を中心に、kumu(キャベツ・ブロッコリーなどの緑野菜の総称)や時にはkakaruku(ニワトリ)などをさばいて食べているようです。その他、現金で得る食材(お米、ティー、調味料、保存食)は基本的には高価なモノになるようです。

職務内容について(4月12日)


こんな虫がいました!!

 私の職種内容について少し触れておきます。私は「感染症対策」という職種で、PNGのウェワクという都市に配属されます。所属は保健省になり、East-Sepik州の保健局事務所で勤務という事になるようです。

 主な仕事内容としては、マラリア・HIV/AIDS・フィラリアの3つの疾患に対する調査~予防~治療~ケアのサポートになっております。とは言っても少し考えただけで、やらなければならない事はたくさんありそう…幸い(?)私で3代目の派遣になりますので、前任の方が多くの下地を作ってくれております。基本的には、前任の方の方針やアプローチを継続しつつ、+αの活動が出来ればと思っております。

 まだ語学研修中で任地にも行っておりませんので、それぞれの疾患の状況・詳細については追って。。。

PNG文化体験①~Half Day Tour~



葬式の様子のモチーフ

 写真は昔の葬式を表現したものです。部族で死者が出た場合、遺体を草で包み込み、高い木のポール(実際は数メートル吊り上げる)に引っ掛けて、村人総出で遺体の周囲を囲み、踊りを踊るそうです。その後は、縦に深い穴を掘り、頭を上にして垂直に土葬、という方法を採っていたそうです。

 それぞれの行動にはもちろん細かい意味があるのだと思いますが、国によってここまで多様な方法があることには驚かされるばかりですね。

PNG文化体験①~Half Day Tour~(4月8日)


Commit Suicideの女性像

 今日は授業の半日を利用して、PNGのカルチャー体験をしてきました。こちらの、特に村落地域での暮らしぶりや昔の習慣などです。女性特有の風習や死者の弔いの方法、踊り(Singsing)や部族間のやり取りなどなど…現在は無くなった習慣もあるようですが、一部の古い習慣は残っているようです。

写真は自殺をした女性を表現した像です。PNGは一夫多妻制の民族もおり、1人の男性に対して、複数の女性がいる事もありました。(今も一夫多妻の家庭が結構あるようです)複数の妻がいる=経済力がある、という事になると思うのですが、男性は新しい妻を得ていくと、やはり愛情が偏ってしまうらしく、全く相手にしてもらえない妻も出てきます。そのような女性は子供を自分の力で育てなければならないのですが、昔は女性が1人で自立して暮らしていくのはかなり厳しかったようです。結果的に自殺という選択をしてしまう…写真の像はそのような女性の供養の意味もこもっているかもしれません。

現在、PNGでは日本と同様に女性の社会進出はかなり広まってきているようです。

Tok Pisin(4月7日)


滞在先:ホテル・ポロマン

 パプアニューギニアにはおよそ800種類の言語があると言われております。しかも構成単語が全く異なる言語も様々…こちらの人に「日本は基本的にはJapaneseオンリーだ」と伝えると怪訝な顔をされる事はいつものこと。感覚自体が全く違うみたい。

 さて、PNGにこれだけ言語がたくさんあると、それぞれのコミュニケーションは大変だし、国としてもまとまらない…そんな背景もあってか共通言語として「Tok Pisin」があります。前述の通り、英語と似てる部分が多く、例えば

 Workwok, talk tok,toktok, agricultureagrikalsa, などなど…結構英語から簡単に連想できます。しかし、一部の単語はそうではありません。

 Childpikinini, chickenkakaruku, 所有格はすべてbilong

更にall preposition → “long” オンリーです。 非常にシンプルです!!



自分の英語がどんどんと壊れていくのが分かりますが、やっぱり新しい言語を学ぶのは楽しいですね!!

マウントハーゲンにて語学研修開始(4月5日)


ホテルの敷地内

 今日からマウントハーゲンという町に移動して、ピジン語(現地語)の語学訓練開始です。こちらの町も治安があまりよろしくないので、自由にホテル外に出る事は禁止…しかし、庭もすごく広くてホテルスタッフの人もとても陽気なので、あまりストレスを感じる事なく、過ごせそうな予感!!オーナーの方がかなり厳格に切り盛りしてるみたい

 こちらの人は学校教育の初期段階から英語の学習を始めるので、基本的に英語で会話できる人がほとんどですが、ピジン語で話しかけた方が相手にとっては好印象だし、調査などで奥地に入ったときは、ピジン語だけが頼りになってしまいます。

 英語も不十分なのに、更に!!というところですが、幸い英語をベースに作られた言語なので、似たような部分も多く、習得にはあまり時間をかけなくてすみそうです。

マラリアの予防薬投与開始(3月30日)


予防薬(メフロキン)

PNGではマラリアはまだまだ深刻な病気です。特に、5歳未満の子供にとっては致命的になっており、私の要請内容の一つにも入っています。マラリアは4種に分類されます。熱帯熱・3日熱・4日熱・卵形マラリア…特に最初の熱帯熱というのが、重症化してしまうタイプです。早ければ5日に死に至ってしまうケースもあると聞きます。

 私たち日本人は獲得耐性をもちろん持っていないので、マラリアに罹った場合、現地の子供と同じくらいの症状が出てしまいます。それを防ぐために予防薬の投与が推奨されています。(薬によって異なりますが)週1錠の投与によって、かなりの割合で発症を抑えてくれるみたい。1/Wで、ある一定水準の血中濃度を1週間保っているのかと考えるとちょっと不思議な気分ですね。AQCとか思い出す。。。

 さて、この薬…副作用も結構あります。睡眠障害・倦怠感・悪夢などなど…かく言う私も副作用に悩まされています。一日中体のだるさが続いたり、寝つきが悪かったり、とんでもない夢を見たり…

 薬に副作用は付き物ですが、早く体が慣れることを期待するしかないみたい

PNGの人々(4月2日)

POMの夕焼け
 南国の特徴ですが、こちらの人々はゆったりしたペースを持っています。理由の一つとして…南国では、自然に作物がなったり、多くの生物が育っているため、容易に食べ物を得る事が出来、飢える心配があまりありません。生きていくために、多大なエネルギーを費やさずに済む、その結果、マイペースで明るい性格を持つ傾向にあるようです。対して、寒い国など安定して食糧を得る事ができない国では、真面目で計画的な性格を持つ人が多いという話を聞いたことがあります。
 PNGは南国なので、前者のような性格の人が多いように思います。見知らぬ人でも「Apinun!!」とあいさつをして、握手をする。日本ではあまり考えられない光景だと感じました。しかし一緒に仕事をするとなると…日本人のようなカッチリした性格とはなかなか合わない事があるのも間違いないでしょう。彼らと協働するには、おおらかな心が必要かもしれません。

首都 ポートモレスビー(3月31日)


街の風景(車内より)

 前述したとおり、首都のPOMはあまり治安が良くないと言われております。どの国にも言える事ですが、多くの人々が仕事を求めて地方から首都に集まってくる傾向にあります。しかし、すべての人が仕事を得る事は出来ないので、結果的に犯罪が増えてしまいます。町を見渡していると、昼間でも至る所に座り込んでいる人を見かけます。仕事がなく、一日中何もせず過ごしているのでしょうか…もちろん日本のような生活保護制度はないので、彼らはラスカルと呼ばれる犯罪集団を形成したり、ワントク制度(後ほど説明)によって生活をしているようです。

 日本にいると治安の悪さというモノをほとんど感じませんが、日本があまりにも平和すぎる事を再度痛感する日々です。

隊員ドミトリー(3月29日)

ドミトリーからの景色
 JICAが派遣している各国には隊員ドミトリーというモノが存在します。大体は各国の首都に設置されており、一時的な宿泊先として使われております。新しく赴任した隊員や帰国準備の隊員、何かの要件で首都に戻った隊員たちが宿泊しております。大切な情報交換の場になっているかもしれません。
PNGの場合、安全面の考慮からか高地に設置されており、セキュリティーもしっかりしています。そのため、写真のように景色もバッチリです。日本と違って空の広さを感じます。

2012年4月26日木曜日

Arrived at PNG!!(3月28日)


ケアンズ→POM

遂にパプアニューギニアに上陸しました!!派遣通知を受けたのが、昨年の9月…それから会社退職→派遣前訓練→身辺整理や出発挨拶など盛りだくさんでした。気づけば、半年近くの月日が経過してますが、合格当初の気持ちに揺れがないのは、自分なりに間違った選択ではなかったのだろうと思っています。

さて、日本を出てからポートモレスビー(POM)に着くまでには16時間を要しました。日本→ケアンズ(約7時間)、Deposit6時間+出発遅れ1時間)、ケアンズ→POM1時間ちょっと)。特にPNGが関連するフライトでは遅れはしょっちゅうあるみたい…ちなみに今は、日本→POMへの直行便が週1往復出ているみたいです。

PNGの文化的特徴②(3月25日)


日本での最後の夜…

・「モカ」システム

 PNGにはお返しの文化があります。何かをしてもらうと、そのお礼にお返しをする。もちろん、日本にもそのような倫理はありますが、PNGでは、そのお礼がどんどんと増えていきます。例えば1キナをもらったら、2キナのお返し、その次は4キナのお返し、それに対して8キナのお礼。更に16キナのお返し…という風に雪だるま式にお礼の額が増えていきます。自分がお返しできないと思うと、もらうのを断らなければいけないみたいです。

・「ペイバック」システム

 悪い方のお返しシステムも存在します。例えば、ある民族の一人が交通事故などで亡くなったとします。すると被害者側の民族は加害者側の民族の誰かを殺さなければならないと考えるようです。部族間の交渉で、事を丸く収めないと、その報復に対しても仕返しがあるので、終わりのない争いが始まってしまうのです。そのため、こちらで活動するに当たっては、トラブルは極力ないようにしたいですね。。。

PNGの文化的特徴①(3月24日)


派遣前に広島の事について再度勉強。。。

 PNGの文化的特徴について、いくつかご紹介。

・民族多様性

 PNGにはおよそ800の民族が存在していると言われております。それぞれが、全く異なる風習や衣装、言語を独自に形成したりしてます。(パプアニューギニアで画像検索すると、色んな部族が登場するのは、そのためです)他国と比べると、外国文化が入ってきたのも100年前くらいではないでしょうか。一昔前まで、自分たちの風習を守りながら生活していたと考えると不思議です。ちなみに奥地には、まだ発見されていない民族もいるようです。民族学者や文化人類学者には研究材料の宝庫ですね!!

・「Wantok」システム

 民族が非常に多いからでしょうか、民族間の結束もとても強いのが、この国の特徴です。例えば、同じ民族の人が食べ物に困っていたら、文句なしに、自分の家の食べ物を分けてあげます。その日の宿に困っていたら、平気で家に泊めてあげます。一見、相互扶助の精神があっていい文化だなと思いますが、その風習が原因でLazyな人もたくさん出てしまっているようです。

反対に、民族の結束が強い事による弊害も多々あります。まず、民族間のトラブルが頻繁に起こります。トラブルの発端は些細な事であっても、いつの間にか民族を挙げての戦いに発展し、けが人や死者を出すことも多々あります。その度に街の機能が停止したり、犯罪が急増したりと、大変な事態になります。また、民族の土地所有意識が強いため、インフラ機能が全く発展しません。土地所有権が、個人ではなく民族にあるため、道路を造る時の交渉が半端なく大変みたいです。そのためPNGでは基本的に、都市間の移動はすべて飛行機です。

PNGについて(3月21日)

実家のワンちゃん、2年は会えません…


ネット環境とモチベーションの都合で、記事をため込んでおりましたが、一気にアップします!!



 派遣前の訓練も終わり、あと数日で出発です。既に何人かの隊員は各国に出発していますが、パプアニューギニア(PNG)組は比較的遅めです。

 さてPNGについて少し紹介します。

 PNGはオーストラリアの北部に位置する島国です。人口は約600万人、面積は日本の1.25倍あります。日本と比較すると、人口密度はかなり低いですね。赤道にはかなり近いため、基本的には熱帯気候です。4季はなく、雨季と乾季の2季だと聞いています。メラネシア系の人種で、公用語は英語になっております。実際は英語に加え、共通言語のピジン・イングリッシュ、更にlocal言語が数百あると言われております。

 通貨はキナと呼ばれる通貨が使われております(1キナ=約40円)。様々な理由から、大洋州の中では、発展が遅れている国で、国の教育・インフラ・保健衛生水準などはまだまだ低いままのようです。そのため、JICAからボランティアを含めた複数のサポートが入っております。

 海外長期滞在経験は全くないので、未知の出来事に多く遭遇することでしょうが、自分ができる事を、可能な中でやっていこうと思います。

駒ケ根訓練終了(3月10日)

同じ班のみなさんと集合写真


ついに65日間に渡った派遣前訓練が終了しました。タイトなスケジュールの中で、メンタルもフィジカルも山あり谷ありでしたが、ここで学んだ事・感じた事は数知れません。そして同じ志を持つ多くの仲間と知り合う事が出来たのは、何よりの宝です。また、同じ班の皆さん、同じ英語クラスの皆さんには、非常にお世話になりました。

 これからの2年間は、それぞれの任地でそれぞれの活動が待っていますが、是非とも(僕も含めて)有意義な人生のDOTであってほしいと思います。

2012年1月18日水曜日

訓練開始から10日あたり…

訓練開始から既に10日くらいが過ぎ、少しづつ日常のペースに慣れつつあります。

起床は6時から6時半あたり、朝の集会後に朝食→午前はほとんど語学訓練です。
午後も15時までは語学訓練があり、その後も色々な講義を受講…という感じですね。

私の想像していたスケジュールよりも忙しく、課題も多く出ているので、充実した日々を
過ごすことができています。

まだまだ始まったばかりですが、気持ちを切らさずにがんばりましょう!!

2012年1月8日日曜日

死の壁

抽象的な事柄を考えるのが好きな性格なので、このブログの中で、たま~に自身の考えている事を
文章化させて頂こうと思います。

私が好きな著者の一人である養老孟司さんの著書の中に「死の壁」という本がございます。
かの有名な「バカの壁」の続編であるが、その中にこのような感じの記載があります。

「人間は都市化と伴って、人間として当然である姿を見る機会をどんどんと減らしている」
つまり都市では、トイレは水洗であるし、葬式は火葬である。
かつて人間が生活する中では、便や死者は当然のように見えるべき存在であったが、
都市化によって、そのような(あまり目にしたくない)姿を見ることがなくなってきている。

この文章は確かに!!と、非常に共感を得るものでした。
同様の類の文脈として、

「警察署には、今年の交通事故者数などが記載されているが、そこでは人の死を単なる数字に
置き換えている」

共通するものとして考えれらるのは、最近は物事を実体としてではなく、知識や記号で表す傾向にあるということではないでしょうか?
学校では多くの歴史や科学など知識を豊富に得ることができますが、なかなか実体として理解する
のには限界があるのだろうなと思います。「世界では、一日に○○万人の人間が飢餓で亡くなって
います」という数字は典型かもしれません。

情報化社会によって、多種そして多量の情報を容易に得ることができる時代になりましたが、それによって、数字とそれが意味するモノが分離している気がします。

同様に、私も実際の仕事と自信の考える実感がずれた経験はありますが、そのような「差」を埋めることが
できるのも、途上国でも労働の醍醐味ではないだろうかと思いました。

(果たしてどちらが良いのか、私には判断できませんが…)

2012年1月5日木曜日

ついに明日から…

待ちに待った訓練が明日からスタートします!!

勤めていた会社を辞める覚悟をして、JOCVの試験を受験してから早9ヶ月…色々な感情が交錯する中で、自分の人生を見つめなおし、今のような選択をした訳ですが、いまだに正しかったかどうかは分かりません…
でも、明日からたくさんの仲間との出会い・新しい人生の扉が開くと思えば、心はウキウキしてます!!

僕は真面目腐った人間なので、面白い事は書けませんが、これから待っているJOCVを通じて、自分自身を見つめ直す思いも込めて、このブログを書いていこうと思います。

これからよろしくお願いします!!

実家で飼っている2匹のワンちゃんにしばらく会えなのは寂しい…