2012年5月27日日曜日

4週目 ちょっと遠征(5月27日)


選挙活動の一場面。シンシンショーを交え、まるでお祭りです。



East Sepik Province(州)は6つのDistrict(県)から構成されているのですが、今週は近隣のYangoru/Saussia Districtという所に行く機会がありました。県単位のHIV/AIDS対策グループのLaunchに招待されたためです。選挙活動も重なったため、尋常じゃない量の人が集まっておりました。しかも急遽、Toktokして欲しいと言われ、大勢の目の前で拙い英語とピジン語を披露する羽目に…

今まで国レベルの組織、Provinceレベルの組織はありましたが、県レベルの組織が作られたのは、この県は初めてのようです。周囲の県でも準備が整い次第、Launchされていくようです。多くの人の演説や組織の様子を見ると、HIV/AIDSに対して更に力を入れ始めている事を伺う事が出来、私としても機会があればStakeholderとして活動に関わりたいところですね。

 今回は近隣の県に日帰りで行きましたが、片道2時間弱でした。この州は非常に広いので、よりRuralエリアはどのような医療状況なのだろうか?と非常に考えさせられると共に、都市と地域の圧倒的な医療格差に気が遠くなる気持ちです。これに対しては、どんなアクションができるのでしょうか???

2012年5月26日土曜日

選挙を控え…(5月22日)


庭に生えている木を真下から。



 現在、PNGは選挙を控えております。先週末からPR期間が始まったためか、車にたくさんの人を載せて、町中を走り回ったり、集まって歌を歌ったりと、まるでお祭りのようなにぎわいです。外国人という立場から見ると、この事が治安悪化に繋がる可能性もあるため、複雑な気分です。

 選挙の影響は、思わぬ形で私の活動にも影響しました。現在、定期的にコンドームの配布活動を行っているのですが、ある配布エリアで一人の女性から配布活動に対しての猛抗議を受けました。もちろん全てを聞き取れた訳ではなく、後で同僚に話を聞くと…

「コンドームの配布活動が売春を促進させる!!特にこの選挙期間中は、地方からたくさんの人がくるため、なおさらだ!!

更に深く言うと、実際にそのような実態があるかは分からない。抗議した女性も予想の範疇で話をしており、周りの住人はあまり共感していない様子でした。

コンドームの有無に関係なく、そのようなやり取りが行われていると思うのですが(むしろそのような産業があるため、より重要なのでは…)、活動地域の社会事情を伺えた一場面でした。

2012年5月22日火曜日

3週目:活動について(5月19日)


左の部屋が私の家になります。



 以前にも記載しましたが、私の職種は感染症対策です。と言っても、その活動内容は任地によって大きく異なります。私と同じタイミングで派遣された感染症対策では…ホンジュラスではシャーガス病対策、バングラデシュではEPI(予防接種)のフォローアップなどなど。。。ちなみに私の任地では、HIV/AIDSMalariaFilariasisTuberculosis対策の活動が求められております。といっても全ての対策が出来るわけではないので、基本的には、本人のやりたい活動を中心に活動計画を立てていくという事が求められます。受け入れ側も、「あなたが注力したいのはどれ?」という風に聞いてくれます。

 さて、では私はどの部分に活動拠点を置いていくべきか?という事ですが、まずは後任として、先輩隊員の行ってきた活動を継続実施するところから入っていく予定です。各先輩方が2年間掛けて作ってきた活動ですし、現地の人の医療問題改善につながっている事は間違いないので、まずは継続から活動を進めていきます。その中で、自分の気づきや自分のできる範囲で、活動を拡げていきたいと思います。

 という事で、今週は初代の方から始まった、コンドームの無料配布を再開しました。週に2回、町中も巡回して、各拠点のCondom Dispenserへの補充、Police Baseへの配布。前任の方の帰国から私の派遣まで、3か月近くBlankがあったのですが、どうやらその期間は、配布活動すら停止していたような雰囲気です…また、Secondary SchoolでのHIV/AIDS啓発活動のために、学校にApplyを実施。まだまだ英語・ピジン語ともコミュニケーションには不安があるので、同僚の方のサポートを受けながらの、活動スタートになります。



 現在、空いた時間を利用して、政府が出しているNational Health Plan2011-2020)を読んでいるのですが、この国の一番の問題点は、地方の医療アクセスの脆弱性です。PNGはインフラ自体が進んでいないため、この問題は簡単に解決できる問題ではないですが、2年の期間に、少しでも状況を改善できるアイデア・アクションを実施できればと思っております。このNational Health Planを読んでの発見はたくさんありますので、追って記載していきます。

2週目:周囲の環境について(5月12日)


家の敷地内は犬がいっぱいです。



 現在はまだバイクを貸与させていないため、しばらくは歩き・バスなどを用いて、オフィスまで通う事になります。オフィスはWewak General Hospitalの近くにあり、家からは車で5分程度と比較的近くにあります。そのため、(運動も兼ねて)歩いての通勤を試みたのですが、オフィスに着くまでに「この道は危ないから歩いてはダメだ!!」と現地の人に声をかけられる…現地の人が言うのであれば、間違いないです。オフィスの人からも、「危険だから、この道は歩いてはダメだ、あの道も危ない!!」などなど。ウェワクはPNGの中でも格別の場所だと聞いていましたが、予想以上のようです。という事で今のところ、オフィスのドライバーさんに乗せてもらう日々が続いております。

 今週も先週に引き続き、Division of Health関連の部署へのあいさつ回りが中心でした。自分のオフィスに戻っても、特に目立った活動は出来ないため、前任の方の資料や同僚の人とのToktokで言語力の向上に努める日々です。Division of Health in Wewakは、私で3代目の派遣になるのですが、前任の方々のお蔭もあり、JOCVに対する対応は非常に好意的です。受け入れ態勢や受け入れ態度が良くないJOCVの苦労話も聞きますが、僕はどうやらラッキーのようです!!

1週目:初出勤(5月5日)


飛行機内から撮影



 任地であるウェワクに赴任して、最初の1週間が終了しました。月曜にウェワクに移動、火曜に初出勤ということで、直接のボスである人に街の紹介と施設、オフィスの紹介をしてもらいました。いきなりたくさんの人や施設の情報が入ってきたため、パニックに陥ってます。顔と名前をはっきりさせるにも時間がかかりそう…火曜は何やかんやで終わり、さて翌日は!!雨天のため、お休み。木曜・金曜は、ウェワクの偉い方が亡くなったため、臨時のお休み…初出勤の後、いきなり3連休!!

 これがPNGタイムなんだと、いきなり軽いカルチャーショックを受けてます。しかし、その期間を利用して、部屋の整頓だったり、家の周囲の散策を行う事が出来、結果的には良かったのかもしれません。こちらでは、物事の進むスピードがゆっくりですので、僕自身も焦らず、一歩一歩進んでいきたいと思います。