2012年4月27日金曜日

語学研修終了です!!(4月25日)


ホテルオーナーの二男のPatric君。非常にやんちゃでした。

 およそ3週間にわたるマウントハーゲンでの語学研修もようやく終わりです。ハーゲンは治安が良くない方だと言われてますが、ホテル内は非常に安全で、スタッフの方も非常に良い人ばかりでした。この研修に携わって下さった方に感謝感激です。

 ピジン語の学習は、驚きと困惑の連続でしたが、少しだけの会話ならできるようになったのではないかと思います。これからは任地に行って、肌で感じながら学習していくことになります。この研修を通して、やはり言語コミュニケーションの重要性を再認識しました。どんな活動をするに当たっても、やはり言葉の壁は大きいです。自分の気持ちをうまく表現できない歯痒さを多々感じ、その度に後悔する日々が続きましたが、それが学習へのモチベーションに繋がることも確かです。

 1月の訓練から今まで一緒だった同期のみんなとも30日にはお別れです。少し心細いですが、やっとスタートラインに立つ事を再度認識し、気持ちを切り替えて、活動に取り組んで行きたいと思います!!

PNG文化体験③~Full Day Trip~(4月22日)


Masarai登場!!

Masarai退治で勝利のポーズ

 今日は、研修先から車で2時間弱にある村にて、3つの劇を鑑賞しました。多様な民族にはそれぞれと文化があるため、その内のいくつかを劇を通して学ぶためです。行くまでの道のりは道路が何か所も壊れていたり、大きなトラックが横転してたり…

 写真は劇①の一場面です。この地域では昔から、Masaraiと呼ばれるDevil的なモノが存在しています。このMasaraiによって、家族を殺されたり、子供を連れていかれたりしてしまいます。劇は、連れて行かれた子供を助けるために、Masaraiの弱点である尻尾をみんなで引っ張って倒すというモノでした。

 日本でも、お化けや幽霊、妖怪の言い伝えがあるのと同様に、PNGでもMasaraiのような存在がたくさんあるのかもしれません。



有名なマッドマン

死者を連れていく

 次の劇はマッドマンに関するものでした。劇の内容は、盗みを働いたために殺されてしまった子供がマッドマンに連れて行かれるという内容でした。あっという間に終わってしまったため、深く理解できずに終わってしまったのですが、マッドマンは死者を死後の世界に連れて行く使者のような役割を果たしているものなのだと思います。ちなみに、マッドマンの被り物は一つ一つ手作りで、顔も少しづつ違います。

公衆衛生についての考え方(4月20日)


雨季も終わりでしょうか。雨が減りました

 こちらの学校の生徒との話の中で、学校科目のひとつに「Health」というモノがあることを知りました。あまり深くは教えてもらっていないのですが…「食事の後は歯磨きをしましょう」とか「トイレの後は手を洗いましょう」といった内容です。毎学年継続的に学習していく科目というよりは、短期間で終わる科目のような感じでしたが、PNGにも衛生に関する基礎的な学習があることには驚きました。

 しかし、それらの教育がどれだけ浸透しているかは分かりません。日本人でも、かなり細かい人でないと「帰宅後は手洗い・うがい」はしていないと思います。少なくとも僕は、あまり注意をしていませんでした。日本では基本的な衛生環境があまりにも良いので、感染症には繋がらないですが…
街を見渡すと汚水の水溜りの近くで子供が遊んでたり、ゴミが散乱していたり…もちろん子供の栄養価も低いと思いますので、これが感染症のパンデミックに繋がる可能性はあると思います。などなど考えていたら途方にくれるのですが、いつの日かこのような衛生面の改善をする仕事に就けたらと思う日々です。

宗教について(4月19日)


これ、蜘蛛です。驚きです…

 海外から見ると、日本という国は非常に特異な国である事を実感させられます。その一つが宗教です。ご存じの通り、日本には「これだ!!」という宗教がございません(と自分では思っております)。生活する中で、宗教に関する話題が出る事は少ないですし、むしろ「宗教」という言葉がNegativeなイメージを持つ事も少なくありません。そのため、僕自身も宗教に対する免疫?はゼロでした。つまり、「日本ではどんな宗教を信仰しているんだ?」と聞かれても、明確な回答は…

 PNGはほとんどの人がキリスト教を信仰してらっしゃって、ラジオでは多くの言葉が流れ、毎週日曜の朝はみんなで教会に集まって、お祈りをします。敬虔な方を多くいらっしゃって、そのような方は非常に真面目な生活をしてらっしゃいます。

 私自身、宗教に関して何かに傾倒している訳ではないですが、昔から非常に興味をひかれるトピックの一つではありました。なぜこれ程多くの人が信仰をしてらっしゃるのか、その方たちの日常や考え方にどのような変化をもたらしているのか、そして…一部地域では争いの種になっている事も否定できないと思います。信仰は人生の拠所となるモノであると思っているのですが、それが争いに繋がるのはどうしてか…

 深いテーマですので、簡単に自分の中で納得のいく内容ではありませんが、2年かけてじっくりと答えを導きだしたいと思います。

ステイ終了(4月18日)


お世話になったJohnさん一家

 23日のVillageStayもアッという間に終わりました。短い期間ではありましたが、日本では味わえないような様々な体験をさせてもらえました。電気が通ってなく、限られた水の中で、それでも日々をとても幸せそうに過ごしている事が印象的です。
 「日本はすごい。パプアニューギニアもいつか日本のような先進国になりたい」とJohnさんはおっしゃっておりました。私は無理して援助の必要はないんじゃないか?、とふと思ってしまいましたが、PNGにも近代化の波は迫っているし、それに翻弄されている人がいるのは確か。また医療アクセスが非常に悪い事などを考えると、やはりこちらの方々のために、僕が何かしたい!!という気持ちになりました。

~Village Stay~晩御飯


Johnさん宅では藁を敷いた地面でご飯を頂きました。

 Village Stayの最終日、晩御飯は「お別れの夜だから、パーティーだ!!」という事で、Kakaruku(ニワトリ)をまる一匹使って、盛大なごちそうを作って頂けました。ニワトリをさばく際に、「写真撮らなくていいか?」と聞かれてしまい、「やめときます…」と断ってしまいました。動物が大好きな性格が祟って、ニワトリを殺す場面を躊躇してしまったんですが、今考えると、これから召し上がるのだから、嫌でも見ておくべきだったなと後悔しております…

 写真は、そのニワトリを使った最後の晩餐ですが、食事量が尋常じゃありません。巨大鍋のボトムにpotatoを敷き、その上にkumu(葉野菜の総称)とkaukau、その上にkakarukuを載せて、一番最後にbananaの葉を被せて、蒸し焼きにする。シンプルな味付けで非常に美味しいのですが…potato数個とkakaruku数切れでお腹いっぱいです。しかし、こちらの人はよく食べます。Lindaちゃんですら、僕よりも食べます。

 食事について伺うと、「朝と昼は少量しか食べない。代わりに晩御飯をたくさん食べる!!」のだそうです。それにしても、良く食べる方々でした…

~Village Stay~ 日曜学校とHausLotu


教会内風景

 ホストのJohnさんは敬虔なキリスト教徒の方で、Stay中に丁度日曜を迎えたので、一緒に教会に同行させていただきました。教会のお祈りの前に、写真のように日曜学校が開かれており(Johnさんが聖歌を歌って、聖書を読み聞かせる)、近くに住むたくさんの子供たちが集まっておりました。やっぱり外国人は珍しいのでしょう。Johnさんの歌を聞かずに、こっちに視線をくれます(Johnさんスミマセン…)日曜学校の後は、お祈りという事で、引き続きJohnさんの歌と牧師さんのお言葉があり、日曜朝のお祈り終了。日曜学校やお祈り中の様子から、色々と感じる事もあり非常に良い体験になりました。

 さて、子供たちの姿を見て思った事ですが、裸足の子供が多い、そしてお世辞にも綺麗とは言えない服、怪我に関しては治療せず、放っておきっぱなしが基本でした。お互いに髪を触りあい、虫を見つけては殺す姿も見られ、やはり、日本とは衛生的な面で、比較にならない差があることを実感しました。しかし、子供たちの笑顔はどこでもかわいいもので、「この子たちを病気から守るために活動するんだ」と再認識させられました。

~Village Stay~  豚の重要性


多くの家庭が豚を飼育しています

 PNGでは昔から豚がお金と同じくらい重要な商業物として扱われてきました。

 例えば、村での何かのお祝いや記念日、誰かの結婚式などでは、豚を使って盛大なお祭りを開きます。また、村々でのやり取りの道具としても使われてきています。貨幣経済が浸透していなかった頃に、富の象徴として扱われてきたのだと思います。PNGには大きな陸上動物は住んでいないため、山地にすむ人にとっては、貴重なタンパク源だったのかもしれません。その経緯があるため、現在でも多くの家庭が豚の飼育を行っております。

 私が宿泊させてもらったJohnさん家でも、大人3匹、子豚5匹を飼っていました。現在での豚の使い道を伺うと、「昨年のクリスマスの時に、大人の豚一匹を使って、たくさんの人を呼んで、パーティーを開いた」とのこと。その他、結婚の時に男性側から女性側に豚が送られたり、もちろん現金収入のひとつとしても使われております。(子豚だと100250キナ、大人だと1000キナ!!)財産みたいなモノですね。

PNG文化体験②~Village Stay~(4月14日~16日)


stay先のお家

 上記の期間、23日で農村地域での生活を体験するプログラムとして「Village Stay」が行われました。研修先からバスと徒歩で2時間ちょっと…到着先はかなりの山奥で、もちろん電気は通っておりません。農業を中心に自給自足をしながら、太陽の光に従って生活している方たちです。

 Stay先のJohnさん一家は旦那さんと奥さん(Lucyさん)、11歳の女の子(Lindaちゃん)の3人暮らしでした。その中に全く見ず知らずの僕が突然泊まることになるのは、ちょっと衝撃です。

 高地に位置しているため、朝は雲の中にいるように霧が濃く、午後の天気は変わりやすい。南国にいるとは思えないくらい朝と夜は涼しく、しかし日差しが出ると暑い…冷蔵庫などはもちろんないので、その日の食事はその日か前日に収穫してきたものを調理して食べる。主食のkaukau(サツマイモ)を中心に、kumu(キャベツ・ブロッコリーなどの緑野菜の総称)や時にはkakaruku(ニワトリ)などをさばいて食べているようです。その他、現金で得る食材(お米、ティー、調味料、保存食)は基本的には高価なモノになるようです。

職務内容について(4月12日)


こんな虫がいました!!

 私の職種内容について少し触れておきます。私は「感染症対策」という職種で、PNGのウェワクという都市に配属されます。所属は保健省になり、East-Sepik州の保健局事務所で勤務という事になるようです。

 主な仕事内容としては、マラリア・HIV/AIDS・フィラリアの3つの疾患に対する調査~予防~治療~ケアのサポートになっております。とは言っても少し考えただけで、やらなければならない事はたくさんありそう…幸い(?)私で3代目の派遣になりますので、前任の方が多くの下地を作ってくれております。基本的には、前任の方の方針やアプローチを継続しつつ、+αの活動が出来ればと思っております。

 まだ語学研修中で任地にも行っておりませんので、それぞれの疾患の状況・詳細については追って。。。

PNG文化体験①~Half Day Tour~



葬式の様子のモチーフ

 写真は昔の葬式を表現したものです。部族で死者が出た場合、遺体を草で包み込み、高い木のポール(実際は数メートル吊り上げる)に引っ掛けて、村人総出で遺体の周囲を囲み、踊りを踊るそうです。その後は、縦に深い穴を掘り、頭を上にして垂直に土葬、という方法を採っていたそうです。

 それぞれの行動にはもちろん細かい意味があるのだと思いますが、国によってここまで多様な方法があることには驚かされるばかりですね。

PNG文化体験①~Half Day Tour~(4月8日)


Commit Suicideの女性像

 今日は授業の半日を利用して、PNGのカルチャー体験をしてきました。こちらの、特に村落地域での暮らしぶりや昔の習慣などです。女性特有の風習や死者の弔いの方法、踊り(Singsing)や部族間のやり取りなどなど…現在は無くなった習慣もあるようですが、一部の古い習慣は残っているようです。

写真は自殺をした女性を表現した像です。PNGは一夫多妻制の民族もおり、1人の男性に対して、複数の女性がいる事もありました。(今も一夫多妻の家庭が結構あるようです)複数の妻がいる=経済力がある、という事になると思うのですが、男性は新しい妻を得ていくと、やはり愛情が偏ってしまうらしく、全く相手にしてもらえない妻も出てきます。そのような女性は子供を自分の力で育てなければならないのですが、昔は女性が1人で自立して暮らしていくのはかなり厳しかったようです。結果的に自殺という選択をしてしまう…写真の像はそのような女性の供養の意味もこもっているかもしれません。

現在、PNGでは日本と同様に女性の社会進出はかなり広まってきているようです。

Tok Pisin(4月7日)


滞在先:ホテル・ポロマン

 パプアニューギニアにはおよそ800種類の言語があると言われております。しかも構成単語が全く異なる言語も様々…こちらの人に「日本は基本的にはJapaneseオンリーだ」と伝えると怪訝な顔をされる事はいつものこと。感覚自体が全く違うみたい。

 さて、PNGにこれだけ言語がたくさんあると、それぞれのコミュニケーションは大変だし、国としてもまとまらない…そんな背景もあってか共通言語として「Tok Pisin」があります。前述の通り、英語と似てる部分が多く、例えば

 Workwok, talk tok,toktok, agricultureagrikalsa, などなど…結構英語から簡単に連想できます。しかし、一部の単語はそうではありません。

 Childpikinini, chickenkakaruku, 所有格はすべてbilong

更にall preposition → “long” オンリーです。 非常にシンプルです!!



自分の英語がどんどんと壊れていくのが分かりますが、やっぱり新しい言語を学ぶのは楽しいですね!!

マウントハーゲンにて語学研修開始(4月5日)


ホテルの敷地内

 今日からマウントハーゲンという町に移動して、ピジン語(現地語)の語学訓練開始です。こちらの町も治安があまりよろしくないので、自由にホテル外に出る事は禁止…しかし、庭もすごく広くてホテルスタッフの人もとても陽気なので、あまりストレスを感じる事なく、過ごせそうな予感!!オーナーの方がかなり厳格に切り盛りしてるみたい

 こちらの人は学校教育の初期段階から英語の学習を始めるので、基本的に英語で会話できる人がほとんどですが、ピジン語で話しかけた方が相手にとっては好印象だし、調査などで奥地に入ったときは、ピジン語だけが頼りになってしまいます。

 英語も不十分なのに、更に!!というところですが、幸い英語をベースに作られた言語なので、似たような部分も多く、習得にはあまり時間をかけなくてすみそうです。

マラリアの予防薬投与開始(3月30日)


予防薬(メフロキン)

PNGではマラリアはまだまだ深刻な病気です。特に、5歳未満の子供にとっては致命的になっており、私の要請内容の一つにも入っています。マラリアは4種に分類されます。熱帯熱・3日熱・4日熱・卵形マラリア…特に最初の熱帯熱というのが、重症化してしまうタイプです。早ければ5日に死に至ってしまうケースもあると聞きます。

 私たち日本人は獲得耐性をもちろん持っていないので、マラリアに罹った場合、現地の子供と同じくらいの症状が出てしまいます。それを防ぐために予防薬の投与が推奨されています。(薬によって異なりますが)週1錠の投与によって、かなりの割合で発症を抑えてくれるみたい。1/Wで、ある一定水準の血中濃度を1週間保っているのかと考えるとちょっと不思議な気分ですね。AQCとか思い出す。。。

 さて、この薬…副作用も結構あります。睡眠障害・倦怠感・悪夢などなど…かく言う私も副作用に悩まされています。一日中体のだるさが続いたり、寝つきが悪かったり、とんでもない夢を見たり…

 薬に副作用は付き物ですが、早く体が慣れることを期待するしかないみたい

PNGの人々(4月2日)

POMの夕焼け
 南国の特徴ですが、こちらの人々はゆったりしたペースを持っています。理由の一つとして…南国では、自然に作物がなったり、多くの生物が育っているため、容易に食べ物を得る事が出来、飢える心配があまりありません。生きていくために、多大なエネルギーを費やさずに済む、その結果、マイペースで明るい性格を持つ傾向にあるようです。対して、寒い国など安定して食糧を得る事ができない国では、真面目で計画的な性格を持つ人が多いという話を聞いたことがあります。
 PNGは南国なので、前者のような性格の人が多いように思います。見知らぬ人でも「Apinun!!」とあいさつをして、握手をする。日本ではあまり考えられない光景だと感じました。しかし一緒に仕事をするとなると…日本人のようなカッチリした性格とはなかなか合わない事があるのも間違いないでしょう。彼らと協働するには、おおらかな心が必要かもしれません。

首都 ポートモレスビー(3月31日)


街の風景(車内より)

 前述したとおり、首都のPOMはあまり治安が良くないと言われております。どの国にも言える事ですが、多くの人々が仕事を求めて地方から首都に集まってくる傾向にあります。しかし、すべての人が仕事を得る事は出来ないので、結果的に犯罪が増えてしまいます。町を見渡していると、昼間でも至る所に座り込んでいる人を見かけます。仕事がなく、一日中何もせず過ごしているのでしょうか…もちろん日本のような生活保護制度はないので、彼らはラスカルと呼ばれる犯罪集団を形成したり、ワントク制度(後ほど説明)によって生活をしているようです。

 日本にいると治安の悪さというモノをほとんど感じませんが、日本があまりにも平和すぎる事を再度痛感する日々です。

隊員ドミトリー(3月29日)

ドミトリーからの景色
 JICAが派遣している各国には隊員ドミトリーというモノが存在します。大体は各国の首都に設置されており、一時的な宿泊先として使われております。新しく赴任した隊員や帰国準備の隊員、何かの要件で首都に戻った隊員たちが宿泊しております。大切な情報交換の場になっているかもしれません。
PNGの場合、安全面の考慮からか高地に設置されており、セキュリティーもしっかりしています。そのため、写真のように景色もバッチリです。日本と違って空の広さを感じます。

2012年4月26日木曜日

Arrived at PNG!!(3月28日)


ケアンズ→POM

遂にパプアニューギニアに上陸しました!!派遣通知を受けたのが、昨年の9月…それから会社退職→派遣前訓練→身辺整理や出発挨拶など盛りだくさんでした。気づけば、半年近くの月日が経過してますが、合格当初の気持ちに揺れがないのは、自分なりに間違った選択ではなかったのだろうと思っています。

さて、日本を出てからポートモレスビー(POM)に着くまでには16時間を要しました。日本→ケアンズ(約7時間)、Deposit6時間+出発遅れ1時間)、ケアンズ→POM1時間ちょっと)。特にPNGが関連するフライトでは遅れはしょっちゅうあるみたい…ちなみに今は、日本→POMへの直行便が週1往復出ているみたいです。

PNGの文化的特徴②(3月25日)


日本での最後の夜…

・「モカ」システム

 PNGにはお返しの文化があります。何かをしてもらうと、そのお礼にお返しをする。もちろん、日本にもそのような倫理はありますが、PNGでは、そのお礼がどんどんと増えていきます。例えば1キナをもらったら、2キナのお返し、その次は4キナのお返し、それに対して8キナのお礼。更に16キナのお返し…という風に雪だるま式にお礼の額が増えていきます。自分がお返しできないと思うと、もらうのを断らなければいけないみたいです。

・「ペイバック」システム

 悪い方のお返しシステムも存在します。例えば、ある民族の一人が交通事故などで亡くなったとします。すると被害者側の民族は加害者側の民族の誰かを殺さなければならないと考えるようです。部族間の交渉で、事を丸く収めないと、その報復に対しても仕返しがあるので、終わりのない争いが始まってしまうのです。そのため、こちらで活動するに当たっては、トラブルは極力ないようにしたいですね。。。

PNGの文化的特徴①(3月24日)


派遣前に広島の事について再度勉強。。。

 PNGの文化的特徴について、いくつかご紹介。

・民族多様性

 PNGにはおよそ800の民族が存在していると言われております。それぞれが、全く異なる風習や衣装、言語を独自に形成したりしてます。(パプアニューギニアで画像検索すると、色んな部族が登場するのは、そのためです)他国と比べると、外国文化が入ってきたのも100年前くらいではないでしょうか。一昔前まで、自分たちの風習を守りながら生活していたと考えると不思議です。ちなみに奥地には、まだ発見されていない民族もいるようです。民族学者や文化人類学者には研究材料の宝庫ですね!!

・「Wantok」システム

 民族が非常に多いからでしょうか、民族間の結束もとても強いのが、この国の特徴です。例えば、同じ民族の人が食べ物に困っていたら、文句なしに、自分の家の食べ物を分けてあげます。その日の宿に困っていたら、平気で家に泊めてあげます。一見、相互扶助の精神があっていい文化だなと思いますが、その風習が原因でLazyな人もたくさん出てしまっているようです。

反対に、民族の結束が強い事による弊害も多々あります。まず、民族間のトラブルが頻繁に起こります。トラブルの発端は些細な事であっても、いつの間にか民族を挙げての戦いに発展し、けが人や死者を出すことも多々あります。その度に街の機能が停止したり、犯罪が急増したりと、大変な事態になります。また、民族の土地所有意識が強いため、インフラ機能が全く発展しません。土地所有権が、個人ではなく民族にあるため、道路を造る時の交渉が半端なく大変みたいです。そのためPNGでは基本的に、都市間の移動はすべて飛行機です。

PNGについて(3月21日)

実家のワンちゃん、2年は会えません…


ネット環境とモチベーションの都合で、記事をため込んでおりましたが、一気にアップします!!



 派遣前の訓練も終わり、あと数日で出発です。既に何人かの隊員は各国に出発していますが、パプアニューギニア(PNG)組は比較的遅めです。

 さてPNGについて少し紹介します。

 PNGはオーストラリアの北部に位置する島国です。人口は約600万人、面積は日本の1.25倍あります。日本と比較すると、人口密度はかなり低いですね。赤道にはかなり近いため、基本的には熱帯気候です。4季はなく、雨季と乾季の2季だと聞いています。メラネシア系の人種で、公用語は英語になっております。実際は英語に加え、共通言語のピジン・イングリッシュ、更にlocal言語が数百あると言われております。

 通貨はキナと呼ばれる通貨が使われております(1キナ=約40円)。様々な理由から、大洋州の中では、発展が遅れている国で、国の教育・インフラ・保健衛生水準などはまだまだ低いままのようです。そのため、JICAからボランティアを含めた複数のサポートが入っております。

 海外長期滞在経験は全くないので、未知の出来事に多く遭遇することでしょうが、自分ができる事を、可能な中でやっていこうと思います。

駒ケ根訓練終了(3月10日)

同じ班のみなさんと集合写真


ついに65日間に渡った派遣前訓練が終了しました。タイトなスケジュールの中で、メンタルもフィジカルも山あり谷ありでしたが、ここで学んだ事・感じた事は数知れません。そして同じ志を持つ多くの仲間と知り合う事が出来たのは、何よりの宝です。また、同じ班の皆さん、同じ英語クラスの皆さんには、非常にお世話になりました。

 これからの2年間は、それぞれの任地でそれぞれの活動が待っていますが、是非とも(僕も含めて)有意義な人生のDOTであってほしいと思います。