2012年6月8日金曜日

挨拶


ふとした時に思います。

「ここは日本じゃなくて、パプアニューギニアなんだ」

日本とは全く異なる環境の中にいるのに、それを肌で実感するのは非常に難しい。物事の変化に対する実感は、自分が想像していた以上に小さいのかも知れません。

 それは(以前、養老孟司さん死の壁について書きましたが)現代人の一つの特徴かもしれませんし、単に僕がドライなだけかも知れません。



 日本ではあまり考えられない事ですが、こちらでは相手が顔見知りかどうかは関係なく、道行く人にあいさつをします。もちろん会う人会う人全員にする訳ではないですが、こっちが挨拶をすると、ちゃんとあいさつを返してくれます。



 「アピヌン!!」 「アピヌン!!



 時には、手のしぐさだけで挨拶が終わる事もありますが、僕はこのやり取りが結構好きです。お互いが笑顔になります。会話のキャッチボールの中で得られる笑顔とは少し違う、もっとささやかな笑顔。日本ではあまり感じた事のない感覚でした。
だから、この一瞬のやり取りの中で「ここは日本じゃないだなぁ」という事を実感できます。日本にいた時よりも、感覚が研ぎ澄まされているような気がします。研ぎ澄まして初めて、「肌で実感する」のかも知れません。

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