2012年6月24日日曜日

8週目:PNGに来てから3か月(6月24日)


家近くの丘から、タウン側を見下ろす



 時間が経つのは早いものですね。パプアニューギニアに派遣されて約3か月が経ちます。任地のウェワクに住み始めて2か月です。日本はいま梅雨シーズンでしょうか。これから暑い夏がきますね!!かき氷のシーズンですね!! PNGは常夏です。


 ウェワクに赴任してからの2か月を振り返ると…

言葉もなかなか通じない中での初出勤、街を案内されて、色んな偉い人に会って、名前を全く覚える事ができずに、親しい同僚に後から「あの人の名前なんだっけ??」「どこで働いている人??何担当の人??」みたいな感じで日々を過ごしてました。でも少しずつ言葉のコミュニケーションが取れるようになって、関係者の顔も覚えてきて、停止していた活動も徐々に再開してきて、ちょっとずつではありますが、現在の環境に慣れてきております。もちろん、良い事ばかりではなく、嫌な思いをすることもありましたが、充実した導入期間になったのではないでしょうか。


 来週からは、国内の隊員が全員集まっての隊員総会があるため、首都に上京する予定です。同期のみんなと久々の再会です。バイクの安全講習なども同時開催のため、2週間ばかりウェワクを離れる事になります。

 帰ってきたら、活動に対して本格的に乗り出す事になります。

2012年6月19日火曜日

7週目:Sepik Ironman Race(6月16日)


先週末の日曜に任地ウェワクにて、一大イベントがありました。その名も「Sepik Iron Man Race」。名前から鉄人レース(1人で遠泳・サイクル・フルマラソンを行う超過酷レース)を想像したかと思いますが、実はそうではなく、4人一組になってランニング→スイム→自転車→ランニングの駅伝大会のようなものでした。



 幸い、スタート地点が家から近かったために、私もカメラを片手に早朝からレース観戦。さすがに近隣の住民も道に集まり、応援やら露店やら…盛大なお祭り状態でした。レース数日前まで参加チームを募っていたので、参加者集めに困っていると想像していたのですが…予想以上のチーム参加数(30チームくらい??)で大盛り上がり。一位のチームには多額の賞金が出るとあってか、先頭のチームは圧倒的な実力差で勝利!!かと思えば、既にあまりやる気のないチームまで…交通整備などもされておらず、           危なっかしい場面も度々あり。なんか「PNGだな」って雰囲気丸出しです。



 こちらでは、このようなイベントが時々あるみたいです。さすがにチームで出場のこのレースには参加できませんが、個人出場のマラソン大会などがあれば、ぜひ参加してみたいと思っております。

2012年6月11日月曜日

6週目:マラリアの治療薬(6月11日)



現地で問題になっている感染症の一つ「マラリア」。特に私の配属されたEast Sepik州はSepik川という大きな川が流れているため、他の地域よりもマラリアの問題が深刻なようです。そのため現地の人もマラリアに関しては敏感。っているか、とりあえず熱っぽっかったら「マラリアだ」という感じです。日本でいう「ちょっと風邪ひいたみたい」という感覚でしょうか。

病院の外来患者のデータを見ると、一番多いのはマラリアを訴えてくる患者になっています。しかし診断結果の1位はマラリアではありません。マラリアの検査結果を見ると、75%は陰性です。でも熱帯熱マラリアだったら、一刻を争う事態になるので、これくらい敏感に反応してくれている方がいいのかもしれませんね。


 このような事情があるため、マラリア治療薬が乱用されています。とりあえずマラリア薬飲んどけ、体調戻ったらすぐに服用を辞める…これではすぐにマラリアが耐性化しますよね。そんな背景があったようで、写真の新薬発売に至りました。しかし問題は、この新薬がRuralの末端まで届いているか?という事ですね。PNGで最大の弊害、インフラ問題はどんな場面でも影響を及ぼします。普段からRuralの医療格差は気になっておりましたので、現在、活動の一つに挟む事を画策しております。

2012年6月8日金曜日

挨拶


ふとした時に思います。

「ここは日本じゃなくて、パプアニューギニアなんだ」

日本とは全く異なる環境の中にいるのに、それを肌で実感するのは非常に難しい。物事の変化に対する実感は、自分が想像していた以上に小さいのかも知れません。

 それは(以前、養老孟司さん死の壁について書きましたが)現代人の一つの特徴かもしれませんし、単に僕がドライなだけかも知れません。



 日本ではあまり考えられない事ですが、こちらでは相手が顔見知りかどうかは関係なく、道行く人にあいさつをします。もちろん会う人会う人全員にする訳ではないですが、こっちが挨拶をすると、ちゃんとあいさつを返してくれます。



 「アピヌン!!」 「アピヌン!!



 時には、手のしぐさだけで挨拶が終わる事もありますが、僕はこのやり取りが結構好きです。お互いが笑顔になります。会話のキャッチボールの中で得られる笑顔とは少し違う、もっとささやかな笑顔。日本ではあまり感じた事のない感覚でした。
だから、この一瞬のやり取りの中で「ここは日本じゃないだなぁ」という事を実感できます。日本にいた時よりも、感覚が研ぎ澄まされているような気がします。研ぎ澄まして初めて、「肌で実感する」のかも知れません。

2012年6月4日月曜日

5週目:フルーツ!!(6月2日)


左がSmell Mango、右がCarrot Mango

 いつもは仕事の話題が多いので、今日は生活関連の話題より。

 海外で生活する一つの醍醐味は、日本では食べられないモノで出会える事ですよね。主食も違えば、調理方法を様々、そして日本では見たことがない野菜やフルーツに出会える事はとても楽しいです!! ご存じの通り、PNGは南国ですのでフルーツが非常に豊富です。バナナ、マンゴー、パパイヤ、スターフルーツ、シュガーフルーツなどなど市場を歩けば、たくさんのフルーツに出会えます。その他、サワーソープという果物や未知の木の実など、市場にはレアな食材が集まっています。毎日必ずフルーツを口にしてます。

 こちらには、(今のところ認識している中で)3種類のマンゴーがあるようです。それぞれ、形も色も匂いも味も違います!!今はマンゴーのシーズンらしく、市場では山のように売ってますし、仕事仲間や隣人から食べきれない程の差し入れまで頂いています。

 日本ではカットされた形でしか見たことなかったので、生で見たのは初めて。種がめちゃめちゃ大きい事も知りませんでした。僕のお気に入りは写真左のSmell Mangoですが、名前の通り、マンゴーの匂いが強烈です。しかも味が濃く、非常に甘い!!甘味料を使ったかのごとく、強烈な甘さを出してます。値段は平均40t15円)/個。一番のおすすめフルーツです。

これからの2年間は人生の中で、一番多くの果物を食べる時期になりそうです。