2012年6月11日月曜日

6週目:マラリアの治療薬(6月11日)



現地で問題になっている感染症の一つ「マラリア」。特に私の配属されたEast Sepik州はSepik川という大きな川が流れているため、他の地域よりもマラリアの問題が深刻なようです。そのため現地の人もマラリアに関しては敏感。っているか、とりあえず熱っぽっかったら「マラリアだ」という感じです。日本でいう「ちょっと風邪ひいたみたい」という感覚でしょうか。

病院の外来患者のデータを見ると、一番多いのはマラリアを訴えてくる患者になっています。しかし診断結果の1位はマラリアではありません。マラリアの検査結果を見ると、75%は陰性です。でも熱帯熱マラリアだったら、一刻を争う事態になるので、これくらい敏感に反応してくれている方がいいのかもしれませんね。


 このような事情があるため、マラリア治療薬が乱用されています。とりあえずマラリア薬飲んどけ、体調戻ったらすぐに服用を辞める…これではすぐにマラリアが耐性化しますよね。そんな背景があったようで、写真の新薬発売に至りました。しかし問題は、この新薬がRuralの末端まで届いているか?という事ですね。PNGで最大の弊害、インフラ問題はどんな場面でも影響を及ぼします。普段からRuralの医療格差は気になっておりましたので、現在、活動の一つに挟む事を画策しております。

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